Googleスプレッドシートから直接Looker Studioダッシュボードを作れるようになりました。

Googleスプレッドシートから直接Looker Studioダッシュボードを作れるようになりました。

Clock Icon2024.05.03

2024年04月25日付けのLooker Studioリリースノートにて、新しいグラフ形式「タイムラインチャート」が利用可能になったのと合わせて『Googleスプレッドシート内で直接Looker Studioレポートを作成することができるようになった』という新機能もアナウンスされていました。

当エントリではこの機能(機能というかメニュー展開)に関して内容を紹介したいと思います。

目次

 

概要

当エントリで紹介する内容については、ざっくり言えば『機能が追加された』というよりは『機能をよりスムーズに使いこなせるようにメニュー構成が便利になった』というものになります。

従来の構成であれば、下記エントリで紹介したように『Googleスプレッドシートでデータを用意する』『Looker Studio側でデータソースを取り込む作業を行う』手順を踏むことでGoogleスプレッドシートをデータソースとしてLooker Studioダッシュボードを作ることが出来ましたが、今回のリリースでGoogleスプレッドシートから直接Looker Studioダッシュボード作成に進めるようになった、ちょっとショートカット出来るようになったと言って良いかもしれません。

 

実践

Google Sheetsのワークシートや範囲からレポートを作成するには、Google SheetsのLooker Studioエクステンションを使用します。

今回の内容はGoogleスプレッドシート内メニューの「拡張機能」から展開します。以下のような形で[Looker Studio]のメニューが選択出来るようになっていれば利用出来ます。

[レポートの作成方法]を選択すると今回の機能を説明するLooker Studio公式ドキュメントに遷移しました。

[サンプルレポートを表示する]を選択すると、Looker Studioのテンプレート画面に遷移しました。

そして当エントリメインである[レポートを作成する]。これを選択するとまずは以下のようなガイドが表示されました。データを取り扱う上での最初の設定が幾つか指示選択可能となっています。ここでは既存設定されていた内容に相違無いのでそのまま[作成]を押下しました。

  • 今回は指定しませんでしたが、[選択した範囲を含める]場合だと以下のようにユーザー側で任意の範囲選択を行うことで参照するデータの範囲を特定することが出来ます。マウス操作で範囲指定が出来る(自動で範囲入力テキストも反映してくれる)ので楽ですね。

[作成]ボタンを押下すると自動でLooker Studioダッシュボード編集画面に遷移し、ダッシュボード作成の案内が続きます。:[Looker Studio レポート キャンバス]これは自由形式のキャンバスです。 これらのグラフとフィルターは、スプレッドシートデータから自動的に作成されました。

[Looker Studio のデータ パネル]このパネルには、シートの列がフィールドとしてリストされます。 フィールドをキャンバスにドラッグして、グラフを作成するか、既存のグラフを編集します。

[レポートを保存する]このレポートを Looker Studio アカウントに保存し、他の人と共有します。

この後は通常のLooker Studioダッシュボード作成操作と変わりません。[保存して共有]することで操作的には合流するイメージです。

 

考慮事項

基本的な内容は上記の通りですが、幾つか気を付けるところもあります。

 

データソースのアップデート

今回紹介した操作を行うことで、Looker StudioはSheetの新しいデータソースを作成します。データソースを更新するには、以下の手順を実施する必要があります。

 

情報やデータの在り方

その他、当該操作を行ううえで展開される情報や、データのあるべき姿に関するルールは以下の通りです。

  • デフォルトでは、レポート名はLooker Studio Reporting - <timestamp>となります。
    • <timestamp> は Looker Studio eport が作成された日時となります。
  • データは表形式でなければなりません。Looker Studioで使用するGoogle Sheetsの準備方法については下記ドキュメントをご参照ください。
  • マージされたセルはサポートされていません。レポートを作成する前にすべてのセルの結合を解除してください。
  • ヘッダー行は1行でなければなりません。
  • 列内のセルはすべて同じタイプでなければなりません。
  • Looker Studioが日付として正しく解釈できるように、日付フィールドがDateデータタイプでフォーマットされていることを確認してください。

 

まとめ

ということで、Googleスプレッドシートから直接Looker Studioダッシュボードが作成出来るようになったというリリース内容の紹介でした。スムーズにこの辺りの連携ができるようになったのはユーザーとしても嬉しいところですね。

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